アルゼンチンの作家ボルヘスの短編集「砂の本」を読み終えた。
説明的な文章でありながら、その説明されている状況があまりにも特異なので、一気にがっつり読まないといけない、集中力を要する文章。
独特の世界観で「歴史」を題材とした物語が綴られている印象。
歴史そのものだけでなく歴史的をテーマとしているという意味においても、「歴史」がテーマなのだけど、どんな物語もある事象をとりまく叙述である点からみれば歴史的という側面から考えると、記録ということが意識的になされているという方が的確かもしれない。
最近は、エンターテイメント的な要素の強い小説と可も読むようになった私だけど、消費される小説と、文学として心の糧になる文章の違いを圧倒的な重たさで明確にしてくれた気がする。
また、数年後もう一度読み返したくなるはず。