2009年11月8日日曜日

新しい世界の中を歩く~ダイアログ・イン・ザ・ダーク~


友達と3人で、ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました。

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※写真は、会場の入り口。

ダイアログ・イン・ザ・ダークとは


ダイアログ・イン・ザ・ダークを一言で表すと、暗闇を堪能するエンターテイメントと表すことができます。と言っても、経験しないことにはその感じというのは全く伝わらないと思うのですが、実際に真っ暗闇の中を様々なアトラクションを体験しながら進んでいくだけのシンプルなエンターテイメントです。

真っ暗闇の中を杖を使って、ときには手や自分の触覚・嗅覚、参加者の声を頼りにして進んだり立ち止まったり、遊んだり、飲んだり食べたりします。もちろん、アテンドしてくれる方がいるのですが、その人は暗闇の達人とでも言える視覚障害者の方。彼の声を頼りに、参加者8人でわいわいがやがやをしながら60分間を過ごすのです。

聴覚障害者の雇用創出という側面も併せ持つダイアログ・イン・ザ・ダーク。ちょっと気になる方はぜひWebを覗いてみてください。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク:http://www.dialoginthedark.com/

ダイアログ・イン・ザ・ダークに参加しての感想


内容に関しては、あまり書くとネタばれになってしまうので簡単に済まして感想を書いておきたいと思います。

真っ暗闇の中を進んでいく経験というのは視覚障害を持たない私にとってはその暗闇の世界は全くの新しい世界で、最初はおっかなびっくり、徐々に慣れてくると好奇心を非常に掻き立てられる時間を過ごすことができました。

自分の気付きとしては、

  • 目を使わない分、普段は使わないような感覚を使うということ。言い換えれば、視覚以外の感覚をフルに使っていないのかも、ということ
    • あるものの種類を見分けるために手で触っても分からないと匂いを嗅いで識別していたり
    • 歩いている地面の変化に敏感になったり
    • 人の声に対して従順になったりしていたように思います

  • また、急に手を伸ばすと怪我をする危険があるだけでなく、他の人にぶつかってしまう可能性があるため自分の周囲の環境に対して敏感に、同時に優しさを持って接していたように思います
  • また、普段だったら人にぶつかったらすいません、というだけですが、ぶつかったことで新たな会話が生まれる

暗闇に入る前は、直島の家プロジェクト南寺(http://www.naoshima-is.co.jp/index.html#/art/minami)ぐらいの暗さ、かなり暗いけれど目がなれると弱い光ぐらいなら認識できるのかと思いきや、60分間一切の暗闇でした。そして、終わってから気がついたのですが自分でも驚いたのが、南寺のときは早く見えるようになって、さくっと作品を体験して暗闇から早く出たい、と思っていたのですが今回はむしろ怖いとか息苦しいとか感じることなく、むしろ終わりを迎えたことにもっとここにいたいと思う自分がいたことです。その違いは周りの仲間(友人だけでなく、その場でたまたま一緒に暗闇を体験することになった人たちも含め!)の声かけやアテンダントのさとちゃんがいる安心感などによるものだったのかもしれませんし、暗闇に対する愛着のようなものが湧いたのかもしれません。

そして何よりの感想は、暗いって素敵だな、と。真っ暗闇でなくとも暗いところに自分の身を置く経験を日々の生活の中でする機会があったらよいのに、と思ったりしました。特に、東京(新宿だけかな?)の空は夜でも暗くなることがありません。星も月もくすんで見えるぐらいの明るさって、ちょっとなんだか悲しいですよね。自分の感覚を暗闇で研ぎ澄ます、贅沢な時間を作っていきたいと思いました。