レイノルズは、わたしが照覧したあの美を見いだしてはいない。すばらしい洞察に迫っていながら、それに気がついていない。彼に霊感を与える唯一のゲシュタルトは、わたしが無視したもの、惑星社会の、その生物圏のそれだ。わたしは美を愛し、彼は人類を愛する。どちらも、相手は尊い機会を無視していると感じている。
ー「理解」テッド・チャン『あなたの人生の物語』短編集自体を読み終えたのは、映画より後だったけれど原作の短編は先に読んでいたという経緯。
映画「メッセージ」の原作を含む、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」という短編集を読み終えた。お話のベースとなる設定がよく考えられた骨太なSF。楽しい。最後にアイディアのノートみたいなのが書いてあってそれも面白かった。— αγαε (@ayae84) December 1, 2017
テッド・チャンの最後の構想ノートを見ても分かるように、どうやら理系出身(ブラウン大学では当初、物理学とコンピュータ科学を学んでいたが、最終的にコンピュータ科学に絞り1989年に卒業する。- Wikipedia)の方のようで、アイディアがとてもおもしろい。もちろん、その一粒か二粒のアイディアをお話に仕立てていくスキルもとても高い。映画「メッセージ」、見た。ストーリーはちょっと大げさに脚色されていたが、根底に流れる雰囲気が文学的なのと映像の美しさが自分の想像を超えていたこともあって、小説よりも響くものがあった。昨日はとてもいい気分で眠りにつけた。— αγαε (@ayae84) November 25, 2017
近年のSFとしてありがちな、ディストピア的なものとはひと味違うのでSFって、核で滅んだとか人工知能に計算されまくった未来で人間が奮闘する話か異世界のことでしょ、と思っている方に手にとっていただきたい本です。
映画の方は、SFっぽさよりもしっとりゆったり落ち着いたヒューマンドラマ的な気分のときにおすすめしたいです。女の子が出てきて、出産した身としては、もうそれだけで泣けました。