2013年9月24日火曜日

Book Review: 中米ブラックロード

タイトル:中米ブラックロード(彩図社)
作者:嵐よういち(Twitter

カジュアルな旅行記的な本はあまり読まないのだけど、タイトルの「中米」と帯に書かれいてた「壁には“ミッシング”の貼り紙ばかり ここは中米。現在最も治安の悪い地域」というキャッチにひかれて思わず買ってみる。



「中米」とは中央アメリカという地域でWikipediaによるとグアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマの7カ国を指すそうだが、この本ではメキシコを含む(ベリーズを除く)7カ国を回っている。

ブログのような軽い文体だけれど、読みやすい。というか、著者の嵐さんとカメラマンのオガミノくん、他にも出てくる個性的な登場人物が破天荒さ、旅の面倒臭さと中米の危険度を感じさせる緊張感が半端なく伝わってくる感じが大変おもしろい。

もちろん、おもしろいというのは読んでいる分にはという但し書きつき。

強盗されるかも、下手したら殺されるかも、と思いながら誰もいない道を歩く怖さと言ったら…。日本で命をかけて実行することなんてほとんどないと思いますが、実際に中米危険地域に行ったら毎日が命がけでしょう。

アジアや中東でも十分に胡散臭い人には出会ったり絡まれたりしてイラっとしたことはあるけれど、さすが強盗に合いそうだとか人気がなくて怖いと思うほどの経験はなかったので危険地域というのはこんなにも緊迫感があるものなのか、、、とビビりまくってしまいました。

個人的におもしろいと感じたのは、グアテマラの自殺の原因が「失恋などのセンチメンタルな理由」が多いということ。生まれる地域が違えば思いつめてしまうほどの優先事項も違うんだなぁと。危険地域も住めば都とまでは言い過ぎですが、慣れてしまえば日常の一コマなんでしょう。

これを読めば、中米には絶対に行きたくなくなること請け合いです。